塾の帰り道、5歳年上の彼に片思いしてた中学2年の夏

中2の夏、私は近所の進学塾に通ってた。
教室に早く着きすぎたある日、ひとりの大学生っぽい男の人が職員室から出てきて、廊下で私に笑いかけてくれた。
「こんにちは、もう来てたんだね」
その瞬間、なんか胸がズキンとした。

その人は塾のチューターで、名前は「こうへいさん」。
担当は高校生クラスだったけど、職員室や自習室でたまに顔を合わせるようになって、話す回数も少しずつ増えていった。

「今日、難しかった?」
「うん…関数、わけわかんない」
「じゃあ、今度ちょっとだけコツ教えてあげるよ」

そう言って、笑ってくれた顔が優しくて、私はいつの間にかこうへいさんのことが好きになってた。

ある日、塾の帰りが遅くなって、偶然玄関前で会った。
「暗いから、ちょっとだけ途中まで一緒に帰ろうか」
私、うなずくのが精いっぱいだった。ドキドキしすぎて。

並んで歩く帰り道、緊張でぎこちない私に彼はこう言った。

「中2って、もう大人っぽくなる頃だよね」
「…そうですか?」
「うん、少し前まで小さな子だと思ってたのに、びっくりするくらいちゃんとしてる」

その言葉が嬉しくて、私は調子に乗って「大人に見えますか?」なんて聞いちゃった。
「うーん、半分くらいかな。大人っぽくなったけど、まだ守ってあげたい感じかな」

帰り道の最後、信号が青になるまでの時間、私は彼の横顔をじっと見てた。
「こうへいさん、優しいですね」
「それは…キミが真面目だから、ちゃんと応援したくなるんだよ」

その夜、ひとりで布団に入っても、ずっと顔が熱くて眠れなかった。
こうへいさんにとって私はただの生徒。でも私は、ちゃんと本気だった。
背伸びしても届かないってわかってたけど、それでも恋せずにはいられなかった、夏の終わり。

#恋愛体験談 #中学生の恋 #塾講師との距離感 #年上に片思い #背伸びした恋