元カノと親友が付き合ってた。それでも、前に進もうと思えた日

元カノと別れて半年くらい経ったある日、共通の友達から飲みに誘われた。
「〇〇も来るって」って聞いて、ああ、久しぶりに会うなって思った。

〇〇ってのは、高校からの親友で、俺が唯一なんでも話せるやつだった。
彼女と付き合ってたときも、いろんな相談に乗ってもらってた。

飲み会の店に入って、ちょっと遅れてやってきた2人が一緒に入ってきたとき、
なんとなく、空気で分かった。

手をつないでたわけでもなかったけど、
2人の間の空気に、変わったものがあった。

「…あれ?」って一瞬思って、
でも俺、何も言えなかった。

帰り道、先に帰った友人からLINEが来た。
「ごめん、言ってなかったけど、〇〇と〇〇ちゃん、付き合ってる」

画面を見ながら、なんとも言えない気持ちになった。
終わったはずの恋なのに、
今さらこんな形で胸がざわつくとは思わなかった。

一晩寝ても、気持ちはぐるぐるしてて、
次の日、思い切って〇〇に連絡して、会って話した。

「隠しててごめん」
「…いつから?」
「2ヶ月前くらい。偶然会って、たまたまご飯行って…って感じ」

彼は、俺のことを気にしてた。
俺も、それが分かってたから責めなかった。

でも、自分の中の未練が、ゼロじゃなかったことに気づいて、
ちょっとだけ悔しかった。

帰り際、「〇〇のこと、今でも大事な友達だって思ってる」って彼に言われて、
俺はなんとなく頷いた。

その日、家に帰って、昔の写真をいくつか見た。
彼女と写ってるやつ。
付き合ってたころは、こんなふうに笑ってたんだなって。

もう戻らないんだって、ちゃんと腹に落ちた。

その日の夜、ベッドの中でふとLINEを開いて、
彼女のアカウントをブロックせずにそのまま閉じた。

もういいかなって思えた。
きっともう、俺の中で“好き”は過去形になったんだと思う。

今度こそ、自分の足で前に進んでいこう。
そう思えた日だった。

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