社会人になってから偶然再会した元カノと、再び惹かれ合った恋愛体験談

大学時代に別れた彼女と、まさか社会人になって再会するなんて、思ってもいなかった。
都内のビジネス街。昼休みにふらっと入ったカフェで、名前を呼ばれた気がして振り返ると、そこに彼女がいた。

「…え、〇〇くん?」
「うわ、ほんとに?久しぶりだな…!」

お互い、社会人3年目。彼女は営業職で、僕は企画系の部署。
同じビルに入っている会社に勤めていることが分かって、自然と「またランチでもしよう」となった。

大学の頃、彼女とは2年ほど付き合っていた。
就活の時期にすれ違ってしまって、別れたけれど、嫌いになったわけじゃなかった。

再会してからの彼女は、あの頃よりちょっと落ち着いて、大人っぽくなっていたけど、
笑うときの表情は変わっていなくて、懐かしさと一緒に、心がくすぐられるような感覚があった。

週に一度、二度とランチを重ねるうちに、自然と夜も一緒に飲みに行くようになった。
ある帰り道、僕は思い切って聞いた。

「別れてから、もう誰かと付き合った?」

彼女は少し間をおいて、首を横に振った。

「なんかね、あの頃の恋愛が、ちゃんと好きだったなって思えて。中途半端に誰かと付き合えなくて」

その言葉に、心が少しだけ震えた。

そして、僕の方から言った。
「…今からじゃ、ダメかな。もう一度、ちゃんと付き合いたいって思ってる」

彼女は驚いた顔をしたあと、ゆっくりとうなずいた。

「またすれ違ったら、今度は話し合える?」

「絶対に」

あれから1年、今は彼女と一緒に暮らしている。
何気ない朝の「いってらっしゃい」が、あのときの再会を経て今につながっていることが、不思議でたまらない。

恋って、終わったように見えても、再び動き出すことがある。
ただの偶然だったとしても、それをつかむかどうかは、自分次第なんだと思う。