「お前ってほんとバカだな」って、泣きそうな顔で言われた日

高校2年の夏。私は部活でキャプテンを任されていて、毎日が必死でした。

うちの部は強豪校ってわけじゃないけど、私にとってはずっと大切な居場所で、チームのために頑張りたいって気持ちが強かったんです。でも、ちょっと無理してたのかもしれません。

実はその頃、足を捻って軽い捻挫をしていて、病院には行ったけど、「固定しとけば動いても大丈夫」って自己判断して、普通に練習に出ていました。

でも、やっぱり無理は続かなくて、ある日の練習中に急に足が動かなくなって、倒れ込んでしまいました。

周りがザワつく中で、真っ先に私のもとに駆け寄ってきたのが彼。男子バスケ部で、教室が近いだけの、ちょっと関わりのある程度の存在だった人。

先生に声をかけに行ってくれて、戻ってきた彼は、私の顔を見てこう言いました。

「お前って、ほんとバカだな」

怒鳴られたわけでも、呆れられたわけでもない。泣きそうな声で、絞り出すように言ったその一言が、すごく刺さりました。

私はなぜか、その場で涙が止まらなくなってしまいました。ずっと我慢してたのに、その言葉だけで、全部がほどけたみたいで。

「何で、そんな無理するんだよ。ずっと足引きずってたの、気づいてたよ」

そう言われたとき、ちゃんと見てくれてる人がいたことに驚いたし、すごく嬉しかったです。

後から聞いた話では、私が体育館で練習してるのを、たまに窓越しに見てたんだそうです。足をかばってるのも気づいてたけど、部外者が口出しするのも違うかなって思って、言えなかったって。

でも、倒れた瞬間、自分の中で何かが切れたらしいです。

その日から、彼は私に対して少しずつ距離を縮めてくれて、私もまた、それに甘えるようになっていきました。

あの日の「バカ」は、きっと、私の痛みも、意地も、全部を見てくれてたからこその言葉だったと思います。

今でも時々、その言葉を思い出します。

誰かに気づいてもらえた瞬間って、こんなにも心に残るものなんだなって、思います。

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