四度目の好きに、君が頷いた

その日も、断られるつもりでいた。  三度目の告白は、春の終わりだった。  風がやけに温くて、街路樹の緑が眩しかったことだけは覚えている。あの時も、君は困ったように笑って、首を横に振った。だけど、ちゃんと目を見て、返してく … 続きを読む

「付き合おう」とは言われてないけど、もう特別だった

中学の頃から一緒に登下校していた隣の家の悠真くんとは、特別な関係じゃないはずだった。 お互いの家を行き来したり、一緒にテスト勉強したり、朝はだいたい同じタイミングで家を出て、学校までの坂道を並んで歩く。小さい頃からの延長 … 続きを読む

傘がなくて立ち尽くしてた私に、さりげなく差し出されたあの傘

予報では降らないって言ってたのに、放課後の空はどんよりと曇っていて、校門を出た瞬間にぽつぽつと雨が降り出した。 「うそでしょ……」 私は傘を持ってなかった。近くのコンビニまで行くにも、濡れるしかない。でも制服は洗ったばか … 続きを読む

「友達でいるって、こんなに苦しいんだ」って気づいたあの日から、僕はもう笑えなかった。

大学のサークルで出会ったSとは、何でも話せる友達だった。趣味も合うし、ノリも似てる。まわりからは「仲いいね」なんてからかわれるくらいだったけど、お互いに“恋愛対象じゃない”と軽口を叩ける関係だった。 付き合うとか、そうい … 続きを読む