会えない時間が、わたしたちの幸せを深くした

「2年、待てる?」

彼にそう聞かれたとき、すぐに「うん」とは言えませんでした。

大学4年の春、卒業を前にして、就職活動が始まるころ。
高橋くんは、夢だった外資系企業の海外研修制度に合格して、2年間、ニューヨークへ行くことが決まっていました。

告白されたのは、その知らせを聞いた3日後。
「このタイミングでごめん。でも、今までで一番本気なんだ」って。

わたしは戸惑いました。
好きだったけど、遠距離なんて経験ないし、何より2年も会えないなんて想像もできなくて。

それでも、「きっと後悔する」っていう気持ちが勝って、「やってみよう」って答えました。

彼が出発する空港で、「寂しくても、泣いても、伝えるから」って約束しました。
彼は笑って、「毎日、ひとことでも送って。俺も送るから」って。

それからの日々は、正直簡単じゃありませんでした。

時差があるから、連絡がすれ違う日も多くて、わたしが就職してからは、疲れて寝落ちして既読をつけられない日も増えていって。

そのたびに、「ごめん、わたしって向いてないのかも」って思ったけど、高橋くんは「無理しなくていいよ」って、毎回優しく返してくれました。

1年が経ったころ、彼からのLINEが少しずつ減っていって。

仕事が忙しくなったのか、もしかして気持ちが離れたのか、いろんなことを考えてしまって。

「もうだめかもしれない」って思った夜に、彼から手紙が届きました。

びっくりしました。手紙なんて、これまで一度もなかったから。

中には、彼の字でびっしり書かれた言葉があって、読んでいくうちに涙が止まらなくなりました。

「離れてる時間が長くなるほど、君への気持ちは強くなってる。
どんなに忙しくても、眠くても、やっぱり最初に思い出すのは君なんだ」って。

その手紙を読み終えたとき、「絶対にもう一度会いたい」って、心から思いました。

それからの日々は、離れていても気持ちだけは近くにあると信じて過ごしてきました。

そして、彼が帰国する日。

空港で待っていると、スーツ姿の彼がこちらに向かって歩いてきて。
わたしを見つけた瞬間、表情が緩んで、まっすぐ駆け寄ってきてくれました。

「久しぶり」って言いながら、わたしの頭をぐしゃっと撫でて、「会いたかった」って。

涙があふれてきて、何も言えなかったけど、その瞬間、すべてが報われた気がしました。

2年間という時間は長かったけど、わたしたちはその分、深く強くなれた気がします。

今、彼と隣で並んで歩けることが、何よりの幸せです。

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