それでも、もう一度恋をしてみたいと思った。

「人を好きになるのが、こわいんです」  それが、初めてカウンセラーに会ったときに、私が言った言葉だった。  大学4年。就職活動もうまくいかなくて、毎日が灰色だった。 でも、それ以上に苦しかったのは、人を信じることができな … 続きを読む

手をつなぐことが、こんなに大事だったなんて。

最初に彼の手に触れたのは、たしか、あの日だった。  金曜日の夜。サークルの飲み会のあと、最寄りの駅までふたりで歩いていた。酔ってはいなかったけど、夜の空気に少しだけ浮かれていたのは、きっとどちらも同じだったと思う。  彼 … 続きを読む

四度目の好きに、君が頷いた

その日も、断られるつもりでいた。  三度目の告白は、春の終わりだった。  風がやけに温くて、街路樹の緑が眩しかったことだけは覚えている。あの時も、君は困ったように笑って、首を横に振った。だけど、ちゃんと目を見て、返してく … 続きを読む

君となら、どんなステージでも

君となら、どんなステージでも

第1章:孤独とログイン  その日も、私は誰とも話さずに講義を終えた。  春なのに、風は冷たくて、大学の構内には新入生らしい華やかな声が響いていた。だけど、私はその輪の中にはいない。通い慣れたベンチの端に腰掛け、リュックか … 続きを読む

あの雨の日、傘を差し出してくれた人が運命だったなんて

忘れもしない、あの雨の日。大学に向かう途中で突然のどしゃ降りに遭って、私は駅の出口で立ち尽くしていた。 傘は持っていなかった。天気予報をちゃんと見なかった自分を何度も責めながら、どうしようかと周囲を見渡す。でも、朝のラッ … 続きを読む

忘れたふりをしてた“好き”が、声で全部戻ってきた

友達と飲んで帰ってきたある晩、スマホに見慣れない番号からの着信履歴が残っていた。留守電なんて今どき珍しいなと思って再生した瞬間、その声で全身が固まった。 「……沙月? 俺だけど、佐伯。急にごめん。ちょっと、声聞きたくなっ … 続きを読む

あのときの“またね”が、ずっと心に残ってる

大学三年の夏、バイト終わりに立ち寄ったコンビニで、私は偶然、元カレに再会した。 「……あれ、友梨佳?」 声をかけられた瞬間、心臓が跳ねた。振り返ると、そこには変わらない笑顔の優斗がいた。少し髪が伸びていて、相変わらず白シ … 続きを読む

帰り道の交差点で、気持ちがひとつになった夜

大学のゼミで一緒だった駒井くんとは、なんとなく波長が合う気がしていました。 特別に仲がいいわけじゃなかったけど、グループワークで組むたびに、彼の言葉や動きに安心感があって。 一度だけ、駅までの帰り道が一緒になったことがあ … 続きを読む

また、あのカフェで――言えなかった“好き”を抱えたまま

高校の時から一人でふらっと入るのが好きだった、駅前のあの古いカフェ。飾りっ気のない木のテーブルと、店内に流れる静かなジャズ。大学生になっても、空きコマの合間に本を読んだりレポートを書いたり、静かに時間を過ごせるその場所は … 続きを読む

年の差なんて関係ない!サークルで出会った先輩との、心温まる初恋物語

大学に入学したばかりの頃、私は希望と同時に大きな不安を抱えていました。新しい環境、新しい人間関係に馴染めるだろうか。真面目な性格ゆえに、ついつい周りに気を遣いすぎてしまう自分に、少し疲れてしまうこともありました。高校まで … 続きを読む

バイト先の先輩に恋をして、やっと自分の居場所が見つかった気がした

大学2年の夏、正直、何をするにもやる気が出なかった。講義には行ってたけど、ただ出席してるだけ。友達ともつかず離れずの距離で、気づけば、家と学校とコンビニしか行かない日々が続いていた。 「そろそろ何かしなきゃな」と思って始 … 続きを読む