初めての手、重ねた日

放課後の教室。窓から差し込む夕陽が、床や机に長く伸びて、空気までオレンジ色に染めていた。廊下から聞こえるのは、部活の掛け声やボールの音が遠くに響くだけ。教室の中には、私と彼──二人きり。 私はまだ宿題の続きをしていて、彼 … 続きを読む

彼の不器用な指先が、私のメロディを変えた日

私の恋は、放課後の音楽室で、ひっそりと始まった。 学校の最終下校時刻が近づく頃、私はいつも音楽室に忍び込んで、誰もいない部屋でピアノを弾くのが日課だった。人前で弾くのは苦手だけど、一人だと心が落ち着く。特に、その日は、来 … 続きを読む

消しゴム半分こが、私の初恋だった、放課後の教室で芽生えた、小さな秘密

私たちの「恋」は、消しゴム半分こから始まったんだ。 小学4年生の、少し肌寒い秋の日。私は算数の授業で、うっかり消しゴムを落としてしまった。床に転がった消しゴムは、運悪く机の隙間に入り込んで、どうしても手が届かない。どうし … 続きを読む

放課後の図書室で、私だけの秘密の恋が始まった日

放課後のチャイムが鳴り響いても、私の心はまだ騒がしいままだった。今日、彼に会えるかもしれない。それだけで、私の制服のスカートの裾が、心なしか軽くなったように感じられる。向かう先は、誰もいない放課後の図書室。 図書室は、い … 続きを読む

声が震えてもいいから、ちゃんと好きって言いたかった

たぶん、あの人を好きになったのは、2年の秋ごろだったと思う。 席替えで隣になって、最初は「声ちっさ」って言われてちょっとイラッとしたけど、気づいたら毎日話すようになってた。ノートを貸したり、忘れ物を分けたり、そんなことを … 続きを読む

忘れ物を届けに来た彼の後ろ姿に、なぜか胸が苦しくなった

その日はちょっとしたミスで、家に教科書を忘れてきてしまった。 1限目の授業中、先生に「次からは気をつけなさいね」と注意されて、周りの視線が少しだけ刺さった気がして、正直落ち込んでた。 でも昼休み、教室に戻ると、自分の机の … 続きを読む

傘がなくて立ち尽くしてた私に、さりげなく差し出されたあの傘

予報では降らないって言ってたのに、放課後の空はどんよりと曇っていて、校門を出た瞬間にぽつぽつと雨が降り出した。 「うそでしょ……」 私は傘を持ってなかった。近くのコンビニまで行くにも、濡れるしかない。でも制服は洗ったばか … 続きを読む

「卒業したらもう会えない」って分かってた。放課後の音楽室で始まった、内緒の恋。

あれは、高校三年生の春。進路も決まって、少しずつクラスの空気が“卒業モード”になっていた頃。僕は放課後、音楽室でこっそりピアノを弾くのが日課になっていた。 楽譜を持っていくふりをして、ただ一人でぼんやり過ごすあの空間が好 … 続きを読む