忘れ物を届けに来た彼の後ろ姿に、なぜか胸が苦しくなった

その日はちょっとしたミスで、家に教科書を忘れてきてしまった。 1限目の授業中、先生に「次からは気をつけなさいね」と注意されて、周りの視線が少しだけ刺さった気がして、正直落ち込んでた。 でも昼休み、教室に戻ると、自分の机の … 続きを読む

転校初日に声をかけてくれたのは、まさかの無口な彼だった

高校2年の春、私は父の転勤で転校することになった。 新しい学校の初日は、期待よりも不安のほうがずっと大きかった。教室のドアを開けた瞬間、見慣れない顔ばかりの中で、どう振る舞えばいいのか分からなかった。 先生に紹介されて席 … 続きを読む

傘を持ってなかった日、私は恋に濡れた

その日は朝から小雨が降っていた。私は天気予報を見ていたはずなのに、傘を忘れた。 最寄り駅を出たときには、すでに本降りになっていて、歩き出すこともできず、駅の出口で立ち尽くしていた。 「……やばい」声に出してしまった。 ス … 続きを読む

隣に座っただけのはずだった、深夜バスで出会った彼女

年末の帰省ラッシュで、新幹線の指定席はどこも満席。渋々深夜バスを予約した俺は、22時発のバスに乗るため、新宿のバスターミナルにいた。寒風吹きすさぶ中、人の多さと慣れない夜行バスの空気感に、ちょっと気が重かった。 指定され … 続きを読む

初恋の人は友達のお父さん

私は、中学時代の甘酸っぱく切ない恋の思い出を今も大事に抱えています。相手はなんと、友達のパパでした。 中1のとき、家の近所に住む親友・仮名 香奈と彼女の家族に出会いました。香奈のお父さんは、40歳くらいの優しい笑顔の人で … 続きを読む