彼女持ちに惹かれたら読む話

「彼女いるんだよね」
その言葉を聞いたとき、
ほんの少しだけ、ホッとした自分がいた。

だって、
“好きになっちゃいけない”って、理由ができたから。

なのに──
その後も、彼の言葉や表情が、
私の中に静かに染み込んでくる。

「彼女がいるから」
「私は関係ないから」
そうやって、自分の気持ちに蓋をしてた。

でも、心はどこかで知っていた。
惹かれてる。
その人の優しさに、距離感に、眼差しに。
きっと、どこかで期待してしまっていた。

「私じゃなかったらよかったのに」
「もっと早く出会えてたら」
そんな言い訳を心の中で呟きながら、
自分をごまかしてた。

でもね、もし今、
その気持ちが苦しくて、
どうしようもなくて、
夜眠れないなら──

ちゃんと向き合ってほしい。

その人じゃなきゃ、ダメなの?
“誰かのもの”であることを、無視できるほどの想いなの?

答えは、あなたの中にしかない。

でも私は伝えたい。

「あなたが欲しいのは、“その人”じゃなくて、
その人がくれた“心の居場所”かもしれない」って。

優しくされた。
認めてもらえた。
一緒にいると安心できた。

それは、あなたがずっと欲しかったもの。
彼じゃなくても、本当は得られるものかもしれない。

恋に落ちることは、悪じゃない。
でも、その想いをどう扱うかで、
あなた自身を壊すことも、守ることもできる。

“叶わない恋”は、
あなたを傷つけるために来たんじゃない。

“本当に望む愛”を知るために、
現れたのかもしれない。