高校最後の文化祭、私は実行委員をやっていました。
目立つのは苦手だったけれど、行事をちゃんと終わらせたいって気持ちだけで手を挙げたんです。
彼とは、クラスが隣なだけで特に話したことはありませんでした。
けれど、準備期間中、体育館の照明がつかなくて困っていたとき、「俺、見てみるわ」って声をかけてくれたのが最初でした。
手際よく器具を直して、「意外とこういうの得意なんだよね」って笑っていて、
私は「あ、こういう人なんだ」って少し驚いたのを覚えています。
それから、いろんな場面で助けてくれるようになって、
物品が足りないときも、「一緒に買いに行こうか」って当然みたいな顔で言ってくれて。
段ボールの中身が崩れて、しゃがみ込んで直していたときに、
彼が隣にしゃがんで「手、痛くない?」って言った声が、すごく近くて、少しドキッとしました。
文化祭当日、忙しさに追われながらも、彼の姿が視界に入るたびに安心していて、
自分でもどうしてなのか、分かりませんでした。
閉会式のあと、片付けも終わって帰ろうとしたとき、
中庭で彼が待っていて、「◯◯(私の名前)、ちょっといい?」って呼び止められました。
名前を呼ばれるのって、こんなにドキドキするんだって、初めて知りました。
「来年、もう会わなくなるかもだけど、俺、ずっと気になってた」
そう言われて、気持ちが一気にあふれて、なぜか笑いながら泣いてしまいました。
「私も、そうかもしれない」って、震える声で返したあと、
「じゃあさ、LINE交換しよ」って言われて、
その夜、何度もスマホを見返していた自分がいます。
そのまま付き合うとか、そういうことじゃないのかもしれないけど、
あのとき名前を呼んでくれたこと、ちゃんと私を見てくれていたことが、
高校生活の中でいちばん嬉しかった出来事でした。
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