結婚しない選択をした私が幸せだと感じる瞬間

「結婚しないの?」と聞かれるたびに、
心の中で小さく笑ってしまう。

昔は焦った。
みんなが当たり前のようにパートナーを持ち、
指輪をはめて、家庭を築いていくのを見て、
私だけ取り残される気がしていた。

でも、ある時ふと気づいた。
私、ひとりでいるこの時間が、好きだなって。

好きなときに寝て、
好きな場所に旅して、
夜中に映画を観て泣いても、
誰にも気を遣わなくていい。

誰かと生きることが素晴らしくないなんて思わない。
ただ、私は私を育てる時間が欲しかった
“誰かに愛される”よりも、
“私が私を大事にできる”ってことが、
こんなに深く満たされるなんて思わなかった。

時々、誰かの隣が恋しくなる夜もある。
だけど、その寂しさもちゃんと感じて、
自分で抱きしめられるようになった。

ひとりの朝に、
きちんと作ったコーヒーの湯気を見て、
「私、幸せかも」と思う瞬間がある。

それは、誰かに証明してもらう必要のない、
静かで、確かな幸せ

「結婚しない」という選択は、
“逃げ”でも“負け”でもない。

それは、
“自分を信じて、自分の幸せを引き受ける”という、
とても強くて、やさしい生き方だった。