好きになってはいけない人だった──でも、気づいたら一番近くにいた
彼は、親友の彼氏だった。 最初は、ほんとに何もなかった。紹介されて、「へぇ、優しそうな人だな」って思っただけ。 でも、その“優しそう”が、想像以上だった。 いつも親友を気遣って、細かいところに気づいてくれて、どんな話にも … 続きを読む
彼は、親友の彼氏だった。 最初は、ほんとに何もなかった。紹介されて、「へぇ、優しそうな人だな」って思っただけ。 でも、その“優しそう”が、想像以上だった。 いつも親友を気遣って、細かいところに気づいてくれて、どんな話にも … 続きを読む
中学三年の春、その人が教育実習生として教室に入ってきたとき、教室中がざわついた。 「若っ」「イケメンじゃん」「絶対人気出るやつ〜!」 その空気に私も飲まれてたけど、最初の自己紹介で見せた、ちょっと照れた笑顔が忘れられなか … 続きを読む
最初に彼の手に触れたのは、たしか、あの日だった。 金曜日の夜。サークルの飲み会のあと、最寄りの駅までふたりで歩いていた。酔ってはいなかったけど、夜の空気に少しだけ浮かれていたのは、きっとどちらも同じだったと思う。 彼 … 続きを読む
付き合って、最初の一年は会えなかった。 私たちは、SNSで出会った。共通の趣味。夜更かしの投稿。何気ないコメントのやり取りが、気づけば毎日のように続いてた。 住んでる場所は、飛行機で数時間の距離。最初から“遠距離”という … 続きを読む
「好きだよ」何度言っても、その言葉は、あなたに届かない。 言葉にしたとき、あなたは困った顔をした。笑って誤魔化した。あるいは、なかったことのように、話題を変えた。 わかってた。最初からずっと、私のことなんて、“そういう目 … 続きを読む
どれだけ愛しても、きっとこの想いは、あなたに届かない。 わかってる。最初から、そうだった。 あなたには好きな人がいた。その人の話をするあなたの目が優しくて、その名前を呼ぶときの声が温かくて、私は、何度も自分の感情に蓋をし … 続きを読む
「好きです。年の差とか、関係ないんで」 その言葉に、私は思わず笑ってしまった。照れ笑いでもなく、茶化すでもなく──自分のことを、そんなふうにまっすぐ見てくれる人がこの世にいたなんて、まるで夢みたいだったから。 私は40歳 … 続きを読む
それは、四年生の春だった。 教室のロッカーにしまった赤いランドセルの中に、放課後、こっそり一通の手紙が入ってた。 「〇〇ちゃんへずっと前から、好きでした。よかったら、明日の休み時間に、図書室の奥に来てください。」 ──差 … 続きを読む
─男(34歳)バツイチ、元妻と5年ぶりに連絡を取る─第1章:別れた理由を、忘れるまで ニュース速報は、いつものようにテレビの右上に現れた。そして、それが“いつもの”じゃないことを、すぐに理解した。 『直径12kmの小惑星 … 続きを読む
「〇〇、好きだよ」 名前を呼ばれた瞬間、心臓がどくんと跳ねた。 あの時の空気、今でも覚えてる。春の終わり、体育祭の準備で慌ただしかった放課後。みんなが教室に戻ったあとの体育館裏で、彼は、私の前に立っていた。 同じクラスの … 続きを読む