隣にいたのに、あなたが遠かった

「一緒に帰ろっか」 高校の帰り道、彼はいつもそう言ってくれた。教室の窓際、三列目。私の席の斜め前。声をかけてくれるのは、いつも彼からだった。 最初はただのクラスメイト。でも、文化祭の準備でふたりきりになることが多くて、い … 続きを読む

嘘から始まった関係なのに、最後だけは本気だった

SNSを見ていたら、偶然、恭也が写ってる集合写真が流れてきた。卒業してもう何年も経つのに、あの横顔だけはすぐに分かった。なんでこんなにも心が反応するのか、自分でも分からなかったけど……気づいたら、画面をスクロールする手が … 続きを読む

ずっと“友達”だと思ってたのに、キスのあとで名前を呼ばれた瞬間

「ねぇ、久しぶり。元気してる?」って、スマホに届いたLINEの名前を見た瞬間、心臓が跳ねた。大和からだった。 最後に話したのは、たぶん卒業式のときだった気がする。それからずっと連絡をとってなかったのに、なぜか突然思い出し … 続きを読む

ただの遊び仲間だと思ってた、あの人の隣がこんなに落ち着くなんて

駅前のロータリーで、ふと見かけた背中に心が止まった。あれ?って思って、でも結局声はかけなかった。でも、あの後ろ姿、やっぱり亮くんに似てた。 私が高校生になってから、あの地元の遊び仲間たちと少しずつ距離ができたけど、それま … 続きを読む

最後の夏祭り、彼の浴衣の袖をまだ覚えてる

SNSでたまたま流れてきた、地元の夏祭りの花火大会の写真。何気なくタップしたその一枚の中に、あの夏のことを急に思い出してしまった。浴衣の袖をふわっと揺らしていた彼の後ろ姿まで、こんなにもはっきり残ってるなんて、自分でも驚 … 続きを読む

ネトゲのボイチャで毎晩話してた彼に、初めて会った日の緊張と、ときめきと。

「おつかれさまー」「おつ。今日も来てくれてありがと」 ヘッドセット越しに聞こえるその声が、私にとっては一番安心できる音だった。 私は高校3年生。受験勉強の合間、夜に1〜2時間だけログインしていたのが、MMORPGの『Va … 続きを読む

帰り道、傘を忘れた彼と相合い傘になった日が、全部の始まりだった

高2の梅雨。雨がしとしと降る放課後、校門の前で立ち尽くしている男子がいた。クラスの席が近い、佐々木くん。ちょっと無口で、でもたまにすごく笑うのが印象的な人。 「傘…忘れたの?」そう声をかけたら、佐々木くんが気まずそうに笑 … 続きを読む