ずっと、あなたじゃなきゃダメだった

最初から、特別だったわけじゃない。クラスで隣の席になったとき、名前すらよく知らなかった。 でも、あなたの声だけが、教室の雑音のなかで妙に、ちゃんと聞こえた。 目が合うたび、なんでもないような表情の奥に、言葉にならない“揺 … 続きを読む

言葉よりも先に、気持ちが手を伸ばしてた

あの帰り道のことを思い出すたびに、胸の奥がくすぐったくて、でも少し痛い。もう何年も経っているはずなのに、私はまだあのときの空気を、手の温度を、はっきりと覚えている。 高校二年の秋。私は、同じクラスでテニス部の部長をしてい … 続きを読む

あのときの“またね”が、ずっと心に残ってる

大学三年の夏、バイト終わりに立ち寄ったコンビニで、私は偶然、元カレに再会した。 「……あれ、友梨佳?」 声をかけられた瞬間、心臓が跳ねた。振り返ると、そこには変わらない笑顔の優斗がいた。少し髪が伸びていて、相変わらず白シ … 続きを読む

また、あのカフェで――言えなかった“好き”を抱えたまま

高校の時から一人でふらっと入るのが好きだった、駅前のあの古いカフェ。飾りっ気のない木のテーブルと、店内に流れる静かなジャズ。大学生になっても、空きコマの合間に本を読んだりレポートを書いたり、静かに時間を過ごせるその場所は … 続きを読む