再会した幼なじみとの心の距離が縮まる瞬間

駅前のカフェで待ち合わせをしていると、ガラス越しに見覚えのあるシルエットが目に入った。背筋を伸ばして歩くその姿は、子どもの頃の彼とは少し違う。でも、笑った瞬間に――あぁ、やっぱりあの頃のままだ、と胸が熱くなった。 「久し … 続きを読む

消しゴム半分こが、私の初恋だった、放課後の教室で芽生えた、小さな秘密

私たちの「恋」は、消しゴム半分こから始まったんだ。 小学4年生の、少し肌寒い秋の日。私は算数の授業で、うっかり消しゴムを落としてしまった。床に転がった消しゴムは、運悪く机の隙間に入り込んで、どうしても手が届かない。どうし … 続きを読む

夏祭りの帰り道、はぐれたふりをして手を繋いだ──中3の私の精一杯の背伸び

夏祭りって、なんであんなに特別なんだろう。屋台の明かり、遠くから聞こえるお囃子、浴衣の音。全部が非日常で、全部がちょっとだけ恋に背中を押してくれる気がする。 その日、私は中学3年。好きだったのは同じクラスの大翔(ひろと) … 続きを読む

帰り道、傘を忘れた彼と相合い傘になった日が、全部の始まりだった

高2の梅雨。雨がしとしと降る放課後、校門の前で立ち尽くしている男子がいた。クラスの席が近い、佐々木くん。ちょっと無口で、でもたまにすごく笑うのが印象的な人。 「傘…忘れたの?」そう声をかけたら、佐々木くんが気まずそうに笑 … 続きを読む