帰り道の交差点で、気持ちがひとつになった夜

大学のゼミで一緒だった駒井くんとは、なんとなく波長が合う気がしていました。 特別に仲がいいわけじゃなかったけど、グループワークで組むたびに、彼の言葉や動きに安心感があって。 一度だけ、駅までの帰り道が一緒になったことがあ … 続きを読む

「付き合おう」とは言われてないけど、もう特別だった

中学の頃から一緒に登下校していた隣の家の悠真くんとは、特別な関係じゃないはずだった。 お互いの家を行き来したり、一緒にテスト勉強したり、朝はだいたい同じタイミングで家を出て、学校までの坂道を並んで歩く。小さい頃からの延長 … 続きを読む

傘がなくて立ち尽くしてた私に、さりげなく差し出されたあの傘

予報では降らないって言ってたのに、放課後の空はどんよりと曇っていて、校門を出た瞬間にぽつぽつと雨が降り出した。 「うそでしょ……」 私は傘を持ってなかった。近くのコンビニまで行くにも、濡れるしかない。でも制服は洗ったばか … 続きを読む

「友達でいるって、こんなに苦しいんだ」って気づいたあの日から、僕はもう笑えなかった。

大学のサークルで出会ったSとは、何でも話せる友達だった。趣味も合うし、ノリも似てる。まわりからは「仲いいね」なんてからかわれるくらいだったけど、お互いに“恋愛対象じゃない”と軽口を叩ける関係だった。 付き合うとか、そうい … 続きを読む

「部屋を出たら、ただの上司と部下」―会社では絶対に言えない、週末だけの関係。

これは、誰にも話したことのない、大切な秘密の話です。僕は社会人3年目。都内の小さな広告代理店で働いています。忙しさに追われる日々の中で、ひとつだけ、心の支えになっている“存在”がいます。 それは、直属の上司――部長のSさ … 続きを読む