夢を追う彼女を応援したかった、それが俺なりの最後の優しさだった

彼女が夢を口にしたのは、大学3年の冬だった。「来年、東京の劇団に応募してみたいの」 もともと演劇サークルで出会ったふたり。彼女はそのなかでもひときわ輝いていて、舞台に立つと空気が変わった。だけど、その分だけ“現実”をどう … 続きを読む

友達だと思ってたのに、気づけば本気だった恋の話

大学に入ってすぐ、サークルで出会ったのが真帆だった。初対面のときの印象は、「話しやすい子だな」くらい。男とか女とか、あんまり意識せずにすぐに仲良くなって、2年くらい普通に“友達”だった。 LINEもよくしてたし、ゼミの帰 … 続きを読む

恋愛感情なのか分からなかった、でも今ならきっと“好き”だったと気づける私の恋愛体験談

「ねえ、もしさ、私が彼女欲しいって言ったら、誰か紹介してくれる?」 そう言った彼の言葉に、なんて返せばいいのか分からなかった。「うん、探しておくよ」って笑って返したけれど、心のどこかがふわっと沈んだのを、私は無視した。 … 続きを読む

別れることが決まっていた恋、それでも愛せてよかったと今なら思える恋愛体験談

「卒業したら、地元に帰るんだ」彼がそう言ったのは、まだ春の匂いが残る5月の夕方だった。大学3年の私と、4年生の彼。ほんの1歳違いなのに、その一言が遠く感じたのを覚えてる。 彼とは、大学のゼミで知り合った。最初は目立つ存在 … 続きを読む