卒業式の日、先生じゃなくなるのを待ってた
中学三年の春、その人が教育実習生として教室に入ってきたとき、教室中がざわついた。 「若っ」「イケメンじゃん」「絶対人気出るやつ〜!」 その空気に私も飲まれてたけど、最初の自己紹介で見せた、ちょっと照れた笑顔が忘れられなか … 続きを読む
中学三年の春、その人が教育実習生として教室に入ってきたとき、教室中がざわついた。 「若っ」「イケメンじゃん」「絶対人気出るやつ〜!」 その空気に私も飲まれてたけど、最初の自己紹介で見せた、ちょっと照れた笑顔が忘れられなか … 続きを読む
「ピアノ、今から始めたいって本気ですか?」 そう笑いながら言ったのは、個人レッスンの教室で受付をしていた彼女。僕は29歳、ずっと仕事漬けの生活の中で、何か音のある時間が欲しくて、思い切って社会人向けの音楽教室に通い始めた … 続きを読む
中2の夏、私は近所の進学塾に通ってた。教室に早く着きすぎたある日、ひとりの大学生っぽい男の人が職員室から出てきて、廊下で私に笑いかけてくれた。「こんにちは、もう来てたんだね」その瞬間、なんか胸がズキンとした。 その人は塾 … 続きを読む
「ここだけの話、だけどさ」そう言って笑った彼の声が、今でも耳の奥に残っている。 大学3年の夏、私は教育実習に向けて、指導教官との面談を受けていた。その人が彼だった。年齢は10以上上、穏やかで知的で、でもどこか無防備な笑顔 … 続きを読む