これは、わたしのためじゃなくて、あなたのための好きだった

わたしが告白したのは、自分が“欲しかったから”じゃない。 あなたが、誰にも見えないまま傷ついていくのが、もう見ていられなかったから。 クラスで笑っているあなたは、いつも明るかった。でも、廊下でひとりになったときの顔は、あ … 続きを読む

ただ、“おはよう”って言えるだけで、嬉しかった

彼女は、二軒隣の家に住んでいた。 朝、ゴミ出しのときにすれ違う。帰り道、玄関先で花に水をやっている姿を見る。それだけだった。 だけど──いつからか、目で追ってしまうようになった。 彼女はいつも、柔らかく笑ってた。「おはよ … 続きを読む

卒業式の日、先生じゃなくなるのを待ってた

中学三年の春、その人が教育実習生として教室に入ってきたとき、教室中がざわついた。 「若っ」「イケメンじゃん」「絶対人気出るやつ〜!」 その空気に私も飲まれてたけど、最初の自己紹介で見せた、ちょっと照れた笑顔が忘れられなか … 続きを読む

好きって言っても、届かないとわかってた

「好きだよ」何度言っても、その言葉は、あなたに届かない。 言葉にしたとき、あなたは困った顔をした。笑って誤魔化した。あるいは、なかったことのように、話題を変えた。 わかってた。最初からずっと、私のことなんて、“そういう目 … 続きを読む

それでも、愛してるって言いたかった

どれだけ愛しても、きっとこの想いは、あなたに届かない。 わかってる。最初から、そうだった。 あなたには好きな人がいた。その人の話をするあなたの目が優しくて、その名前を呼ぶときの声が温かくて、私は、何度も自分の感情に蓋をし … 続きを読む

声が震えてもいいから、ちゃんと好きって言いたかった

たぶん、あの人を好きになったのは、2年の秋ごろだったと思う。 席替えで隣になって、最初は「声ちっさ」って言われてちょっとイラッとしたけど、気づいたら毎日話すようになってた。ノートを貸したり、忘れ物を分けたり、そんなことを … 続きを読む

塾の帰り道、5歳年上の彼に片思いしてた中学2年の夏

中2の夏、私は近所の進学塾に通ってた。教室に早く着きすぎたある日、ひとりの大学生っぽい男の人が職員室から出てきて、廊下で私に笑いかけてくれた。「こんにちは、もう来てたんだね」その瞬間、なんか胸がズキンとした。 その人は塾 … 続きを読む