あと5日で、世界が終わるなら。

あと5日で、世界が終わるなら。

第1章:手紙が繋いだ、最後の5日間(夜1日目)ニュース速報が流れた午後。世界はあと5日で終わるという事実が、私の心を深い絶望の底に突き落とした。手元にあるのは、差出人不明の、一枚の手紙。 私は、かれこれ5年間、顔も名前も … 続きを読む

だめだめ彼女と僕

だめだめ彼女と僕

第1話『朝、また彼女は寝坊した』 目覚ましは、6時45分に鳴るようにセットしてあったはずだった。  だけど今、ベッドの中で彼女がもぞもぞと動いたのは――午前7時28分。 会社に向かう支度を終え、ソファでコーヒーを飲んでい … 続きを読む

あと5日で、世界が終わるなら。

あと5日で、世界が終わるなら。─男(34歳)バツイチ、元妻と5年ぶりに連絡を取る─

─男(34歳)バツイチ、元妻と5年ぶりに連絡を取る─第1章:別れた理由を、忘れるまで ニュース速報は、いつものようにテレビの右上に現れた。そして、それが“いつもの”じゃないことを、すぐに理解した。 『直径12kmの小惑星 … 続きを読む

まだ何もしてないのに・もうしてしまったのに

まだ何もしてないのに・もうしてしまったのに

第1章:ソファの距離、あと10cmで恋になる 二人暮らしを始めたきっかけは、たぶん“なんとなく”だった。共通の友人を介しての偶然の飲み会。同じ街に住んでいて、同じ職場に近くて、同じタイミングで物件探してた。 「それなら、 … 続きを読む

君となら、どんなステージでも

君となら、どんなステージでも

第1章:孤独とログイン  その日も、私は誰とも話さずに講義を終えた。  春なのに、風は冷たくて、大学の構内には新入生らしい華やかな声が響いていた。だけど、私はその輪の中にはいない。通い慣れたベンチの端に腰掛け、リュックか … 続きを読む

死神がくれた1日

死神がくれた1日

 その日、私は死んだ。  事故だった。滑りやすい道路、急ブレーキ、跳ね上がる視界。あっという間だった。  目を開けると、真っ暗な世界に、黒いスーツを着た男がいた。死神だという。 「君はもう死んでいる。でも一度だけ、“心を … 続きを読む

あと5日で、世界が終わるなら

「……あと5日だってさ」 そのニュースは、学校の昼休みに流れた。テレビ画面に映る政府の発表に、教室はざわつき、誰もが笑っていた。「また大げさな演出でしょ」って。でも、俺はわかってた。あれは嘘じゃない。 というのも、ちょう … 続きを読む